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2019年12月20日

畑の名前の由来からワインを楽しむ-2

〜畑の名前の由来からワインを楽しむ Nuits-Saint-Georges〜

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9月に掲載しました、畑の名前の由来からワインを楽しむ、第2弾です!

今回はニュイ・サン・ジョルジュを特集致します。ニュイ・サン・ジョルジュは土壌がバラエティに富んでおり、これといった定義を設けるのは難しいアペラシオンですが、それでも先人から受け継ぐ、比類のない血筋なようなものを感じさせるワインです。
畑の地図を眺めながら飲み比べてみたりと、ニュイ・サン・ジョルジュをより深く味わい知るきっかけとしてご活用頂ければと思います。

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Nuits-St-Georges Aux Lavières

オー・ラヴィエールは“lave(溶岩)”に由来しています。溶岩の古来の呼び名が畑に付けられました。ヴォーヌ・ロマネに地理的にも味わい的にも近い、洗練されたタンニンのエレガントなワインです。

〜当社取扱い生産者〜

ジャン・グリヴォ/Jean GRIVOT


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Nuits-St-Georges 1er Clos de la Marechale

クロ・ド・ラ・マレシャルはかつてクロ・デ・フーシュ“Clos des Fourches”として知られていましたが、“Fourches(これだけだとフォークという意味)”がギロチンの刃を思い起こさせたことから、
もっと明るい名前にしようと1892年に “Clos Maréchal ”、19世紀の終わりに“Clos de la Maréchale”と変わり現在に至ります。
フランス第二帝政のマレシャル公の妻の所有の畑だったという説もありますが、歴史家によるとその関連はないようで、今なお研究が続いています。
“マレシャル”が女性の名前ということは可能性が高いようです。

石灰質の赤みがかった褐色土壌で、一部粘土質が強いものも混じっています。

赤い果実のフレッシュさと黒い果実の濃縮感を持ち、エレガントで高貴なワインです。

〜当社取扱い生産者〜

ジャック・フレデリック・ミュニエ / Jacques Frederic MUGNIER


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Cailles

レ・カイユはウズラ(Cailles)の集まる麦畑を連想されたりもしますが、小石、砂利を意味する”Caillou”から派生している言葉です。
同じ派生語のカイユレ、はシャサーニュ、ピュリニー、ヴォルネイの1級畑にもあり、よく知られた銘柄のひとつです。

〜当社取扱い生産者〜

ロベール・シュヴィヨン /Robert CHEVILLON


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Aux Argillas

カイユ同様、土壌から由来しているオー・アルジラ。こちらは粘土質の土壌を表す方言です。若いうちはその土壌由来の赤い果実味の濃縮感が楽しめます。
時間が経つと、アニスや焙煎珈琲のようなニュアンスが出て来ます。

〜当社取扱い生産者〜

ショーヴネ・ショパン / CHAUVENET-CHOPIN


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Aux Chaignots

オー・シェニョは古い仏語”Chasne”にブルゴーニュ語の接尾語”ot”が付き、その後 chesne⇒chêneと変化しました。

コナラ(ブナ科の落葉広葉樹)が生える土地だったと言われています。リッチでアロマティックな複雑な香りが、時間が経つと野に咲く花のような野性味を感じさせます。
長熟タイプで、数年待てばよりエレガントで繊細な魅力を楽しめます。

〜当社取扱い生産者〜

ショーヴネ・ショパン / CHAUVENET-CHOPIN


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Procès

レ・プロセとは訴訟のことで、この区画の周りで揉め事があり、それが何年か続いた為に記録に残ってしまったという、ユニークなお話が残っています。
もちろん今では解決していることでしょう!

土壌は石灰質の褐色土の深い土壌で小石、堆積土、岩の重なる複雑な土壌です。繊細なストラクチャーと控えめな果実味が、だんだん動物的なニュアンスを帯びてきます。
数年待つと、その真価が現れます。

〜当社取扱い生産者〜

アルヌー ラショー /ARNOUX-LACHAUX


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Roncières

レ・ロンシエールはブドウ畑として耕される前、この土地がキイチゴといばらに覆われていたことからこの名が付きました。

ブドウの根はミネラルを取るために地中の深くまで根を張るので、あまり肥沃ではなかったこの土地でも適応できました。余韻が長く、エレガントで天性の気品を備えたワインです。

〜当社取扱い生産者〜

ジャン グリヴォ / Jean GRIVOT

ロベール シュヴィヨン / Robert CHEVILLON


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru En Rue de Chaux

区画がショー(Chaux)村に続く道(Rue)の近くにあったことからこの名前が付きました。カルシウム、石灰質の褐色土で、小石、堆積土、岩の重なる複雑な土壌です。

深いルビー色の色調で、小さな赤い果実、桃やサクランボ、スーボワ、スパイスなど、ヴァラエティに富んだアロマティックなワインです。

〜当社取扱い生産者〜

ベルトラン・アンブロワーズ / Bertrand AMBROISE


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Aux Thorey

オー・トレイはナポレオン時代の土地台帳には “Aux Torey”というh無しの綴りで記載されていました。コート・ドールの多くの村が”Thorey”と呼ばれていたようです。
ガロ=ロマン人に由来する名前と考えられています。色調は品よく薄めで、滑らかでしっかりとしたストラクチャーが心地良いワイン。
時が経つにつれ、キャラメル、トーストの香りがアクセントになってきます。

〜当社取扱い生産者〜

ショーヴネ・ショパン / CHAUVENET-CHOPIN

ド モンティーユ / de MONTILLE


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Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Vignes Rondes

ヴィーニュ・ロンドはシンプルに、昔の区画の形状に由来しています。土壌は石灰質で砂利が混ざった褐色土と、一部が堆積土。

カシス、クワの実などの黒いしっかりとした果実感がありますが時が経つにつれ和らぎ、野生のサクランボ、プラム、皮のニュアンスが現れます。良質なタンニンの、ゆったりとバランスの良いワインです。

〜当社取扱い生産者〜

フェヴレ / FAIVELEY

コンフュロン・コトティド / CONFURON-COTETIDOT



参考文献

Syndicat Viticole de NSG(ニュイ・サン・ジョルジュ組合)
Jacques Frederic MUGNIER HP
Jean GRIVOT HP



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